江川崎アメダス

江川崎アメダス

 

撮影日      2013年8月15日

撮影時間   午後2時48分撮影

場所     高知県四万十市西土佐江川崎

撮影者       角谷一乗   気象予報士

 

今年の8月12日13時42分に41.0℃の国内最高記録を観測しました。

色々と原因が指摘されているようですが、気象の記録が塗り替えられるには多数の原因が重なり合う

必要があります。
江川崎は高知県四万十市の北部、四万十川上流域にあります。四国山地の山々に囲まれた、谷間の低い

土地です。アメダスはこのような地域の、中学校の敷地内に設置されています。

12日は西日本は太平洋高気圧に覆われていて、その上空には、チベット高原方面から張り出した別の高

気圧が覆いかぶさっていました。高気圧が二重となって、下降気流が強くなり、地上付近で空気が圧縮

されて、気温が上昇しました。さらに、高気圧の縁を回って入ってきた、フィリピン付近の台風11号か

らの湿った空気が、四国西側の山地に吹きつけて、反対側に位置する江川崎ではフェーン現象が発生し、

高温となりました。